私の合格目標年度は新試験制度が始まる2006年でしたが、とにかく1日でも早く試験範囲の全体像を把握することが重要と考え、2005年合格目標の通信講座を申し込んでいました。申し込みの際、受け付けの女性から、「今から申し込んでも2005年には間に合いませんが・・・」と少し困惑されたのを今でもよく覚えています。

2005年の年明けには、大量のテキスト、カセットテープが送られてきていました。

あまりの多さに圧倒されましたが、簿記の入門講義からカセットテープを聞き始めました。

自宅では、どうしても甘えが出てしまうので、電卓を使う計算科目の勉強は、専門学校の自習室、理論科目の勉強は、図書館、ファーストフード店、ファミリーレストランなどをよく利用していました。

専門学校の自習室で勉強するようになり、驚いたのは、皆、電卓を打つスピードが恐ろしく早いことでした。右利きの人は、右手にペンを持ち、左手で電卓をブラインドタッチが当たり前でした。こういう人達と勝負するのかと思うと、逃げ出したくなりました。なにかとんでもなく場違いなところに来てしまったのではないだろうかとそのときは思いました。最初から戦意を喪失しかけましたが、もう後には戻れません。やるしかありません。

ちなみに、私は右利きですが、今でも、右手でパチパチとしか電卓を打てません。もちろん、ブラインドタッチなんてできません。それでも合格できるのです。

1年以上先の目標に向かってモチベーションを維持するのは、私のような凡人にはとても無理なので、2月に日商簿記検定2級、6月に1級、8月に税理士試験の簿・財を受験することにしました。

しかし、気がつくと日商簿記検定2級の申込は終わっていたので、6月の1級、8月の税理士試験の簿・財に照準を合わせ、カセットテープを聞き、問題を解く日々が続きました。(通信講座でしたが、添削してもらったことも質問したこともありません。自分で問題を解いて自分で答え合わせをしていました)

その結果、1級については、79点という高得点ではありませんでしたが、なんとか合格することができ、税理士試験については、「簿記論」は合格しましたが、「財務諸表論」はA判定の不合格でした。

お問合せ・ご相談はこちら

ご不明点などございましたら、
お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。