私の資格試験への挑戦は、以上で終わるはずでした。

ところが、社会保険労務士試験の受験終了後、「公認会計士試験の試験制度が変更され、社会人にも受験しやすくなるのではないか」といった情報をどこからか入手し、興味を持ちはじめました。

大学生のとき、同じ大学の人が大学を休学して試験に挑戦しているという話や、友人の兄が何年も挑戦しているという話を聞いていたので、難しすぎて自分には無理と当時は思っていましたが、このときは状況が違っていました。常に危機意識を持っていたので、自分で内容を調べてみる気になりました。

そこで、不動産鑑定士第二次試験合格者は、民法と経済学を選択すれば、公認会計士第二次試験の論文式試験7科目中2科目を免除にできるということを知りました。

もちろん、不動産鑑定士については、宅建の勉強のときに、上位資格として位置付けられており、難しいことは知っていました。

この2つの試験に関して、合格体験記などをいろいろと購入し、読んでみましたが、特に公認会計士については、とても34歳過ぎの自分が今から勉強して合格できるとは思えませんでした。

当時、私が持っていた公認会計士第二次試験の合格体験記には、35歳過ぎの合格者は一人も載っていませんでした。

不動産鑑定士第二次試験の合格体験記には、35歳過ぎの合格者も、多くはありませんでしたが載っていたので、何年かかるか分からないが、とりあえず、不動産鑑定士第二次試験→公認会計士第二次試験のルートでやってみようと思いました。

そこで、社会保険労務士試験合格発表翌日に、かつて社会保険労務士試験講座でお世話になった専門学校に行き、2003年不動産鑑定士第二次試験合格目標の講座を申し込みました。

この頃、イラン向けの化学プラントの設計が収束し、現地での建設が始まりつつありました。このプロジェクトは、先ほども書いたように、建設はクライアントが行う契約だったので、上司から、次は、シンガポール向けの化学プラントの設計を担当するよう命じられました。

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