2000年に日本に戻ってきてからは、サウジアラビアの現場で行った、設計変更などの手書きの図面を持ち帰り、その変更内容を、ソフトウェアを使って電子的に図面に反映させ、クライアントに提出するという作業を行っていました。相当な枚数の図面を修正しなければならなかったため、数か月を要しました。

その作業が収束してきた頃、上司から、イラン向けの化学プラントの設計業務を担当するよう命じられました。

このプロジェクトは、ちょうどスタートしたところであり、日本での設計期間が2年ほどあることと、現地でのプラント建設は、クライアントが自分たちで行うという契約であったため、今回は、長期間、海外出張に行かなくてもよさそうでした。

ようやく時間ができたのですが、2000年後半から2001年前半にかけては、結婚、引っ越しなどのプライベートな事情で時間がなかなか作れませんでした。

プライベートも落ち着いたので、社会保険労務士試験の勉強を再開しました。(再開といっても内容をほとんど忘れていました)

2001年の試験は、すでに願書の申込が終わっていたため、2002年に向けて勉強を始めたのですが、社会保険労務士試験は、毎年、法律改正が行われ、改正点が試験に出題されることも多い試験なので、あまり早くスタートしても、混乱する可能性が高いと考え、2002年受験向けの参考書が書店に並ぶ頃からスタートしようと方針を変更しました。(今回は専門学校には通わず、市販の書籍、問題集で勉強する予定でした)

社会保険労務士試験は、いつの間にか、試験制度が「記述式」から「選択式」へと変更され、試験も7月の平日から8月の日曜日に変更されており、驚きました。

同様に、行政書士試験も、1999年まであった800字論述という小論文のようなものが、2000年からの新試験制度で廃止され、私のような作文の苦手な者にとっては受験しやすい制度に変更されていました。(2006年にさらに変更されました)

じつは、法律(契約)の勉強をしようとしたとき、法律系資格の登竜門として、宅地建物取引主任者試験だけでなく、行政書士試験も知ったのですが、その当時は、800字論述があったため、迷わず、宅地建物取引主任者試験を選択した経緯があったので、その障害がなくなったことと、2001年の試験まで、今からでも間に合うかもしれないと思い、こちらから先に勉強することにしました。

私の資格取得の目的は、上で書いたとおり、いつしか、リストラや倒産といった不測の事態に備えるものに変わっていきましたが、この当時、「資格で人生の選択肢を増やせ」というWセミナーの司法書士講座の講師である竹下先生の著書を読み、自分のやろうとしていることは、まさにこのタイトルのとおり、自分の力で自らの選択肢を増やしたいということに気がつきました。

会社では、リストラや倒産はないものの、業績のよい事業部門と統合され、いずれ何人も転勤になるかもしれないという話もちらほら聞こえ始めてきました。

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